岩手県議会議員としての活動にあたって

2023年9月3日に投開票が行われました岩手県議会議員選挙(滝沢選挙区)においては、定数3人のところに5人が立候補する厳しい選挙ではありましたが多くの皆さまのご支持・ご支援を賜り、初当選させていただきました。衷心より感謝申し上げますとともに、皆さまからの負託に応えるべく一生懸命働いてまいる所存です。

皆さま一人一人に大切なものが多くありますが、私が大切に思っているものは、「農業」と「福祉」です。

農業と農業に携わる方々の価値を高めたい。そして、多様性ある福祉の向上をはかりたい、と強く思っています。

人間、食べていかなければ生きていけませんし、食の大半を農が担っています。ただし、どんどん元気がなくなっていく地域農業を目の当たりにして、何かできることはないのか、常のそのような思いがありました。

この国の農業構造・流通構造上、農業生産性や流通コストの問題があり、伴って農業所得の確保・向上が難しい、そうなると担い手が減少し、農地保全の問題、そして食料安全保障の問題といった、農業をめぐる重要課題が山積している状況です。

ただし、視野を広げ視点を変えてみれば、可能性やチャンスはまだまだあると思っています。世界の食料情勢、岩手の持つ強みを生かし、もっと攻めの農業を展開できるのであろうと、そして、農から食や観光産業へとつなげていき、農を中心に地域が活性化していく姿を見たいし、それをお支えしたいと思っております。

そして、福祉。特にも高齢者福祉と障害者福祉の充実に取り組みたいと考えております。今後、必然的に高齢化率は高まり、社会保障制度上の様々な問題が深刻化してくると考えます。健康で長生きするということ、そのための生活習慣の改善支援、予防検診の強化、元気な高齢者の人材活用ということが、ご自身のためのみならず、ご家族やひいてはこの国の社会保障制度上、本当に大切になってくると考えます。また、障害者の就業・生活支援等の強化、農業と障害者福祉の連携の促進など、障害者福祉にも取り組みたいと考えております。多様性ある福祉の向上は皆さま方の暮らしの安心を必ずや高めるものと信じております。

ただし、社会・経済・産業構造上、農業と福祉だけが発展・充実するということはあり得ません。まずは、しっかりとこの岩手に経済基盤を確立する、第1次産業はもとより中小企業、地場産業、商工業等既存産業への支援強化、次世代産業の誘致・育成、県内産業の均衡ある配置というのを基本とし、産業基盤をしっかりと築き・発展させ、県民所得の向上につなげていく。その果実をしっかりと県民福祉の向上につなげていく。そして、人々が定着し、活力ある県となっていくという流れの中に、私の思い描く「農業」と「福祉」の発展・充実もあるのであろうと思っておりますし、人口減少対策においてもまずは地域経済の活性化が大切なのであろうと考えております。

その他にも、医療・子育て・教育・インフラ整備・エネルギー対策等々に大きな課題が多くありますが、何よりも大切なことは、皆さま方の声をしっかりと聴くということ、そして想いに寄り添って、共に学び・考え、ともに歩んでいくということであると思っています。

それぞれの方々の想い、未来に託す想いというものを受け止め、しっかりと市政・県政へとつないで参りたいと思っております。

結びとなりますが、岩手を耕し、希望のタネをまく、岩手に根を張り生きていく。私のスローガンの実現に向け、引き続きのご支持ご支援ご指導ご鞭撻お力添えのほどをお願い申し上げまして、議員活動をスタートさせるにあたっての私からの挨拶と心からのお願いとさせていただきます。

是非とも、地域の課題や皆さまの声をお聞かせください。よろしくお願いいたします。